またまた前回の更新から数か月が経ってしまいました。
数秒だけ回って止まってしまうという状況から抜け出せないで苦労していました。
がバナーの調整なんて夢のまた夢。
やっと調子よく回るようには何とか仕上がりましたが、ガバナーは結局外すことになりました。
数か月の悪戦苦闘の経緯です。

	まず初めに考えたのが20年前のFAMEのシルバーエンジェルのサイトで話題になった数秒で止まってしまう現象についてのやり取り。 排気バルブスプリングが弱すぎるとこうなることがあるのでスプリングを強いものと交換してみようというものでした。 これには該当していないような気がしましたが一応スプリングを交換するべく新しいものを巻きました。スプリングは巻き方できっちり結果が予測できないのでカットアンドトライになるのであまりやりたくない作業です。毎日３５度を超す日々の中、なかなかスタートできない日々が続きました。重い腰をやっと持ち上げて巻いたスプリングです。
	仕上がったスプリングです。手前の外形が少しだけ大きいほうをセットしました。 結果は　変化なし 排気バルブスプリングはちゃんと機能していました。
	次は吸気バルブスプリングの再チェック。 吸気バルブの開閉は吸気圧に依存しています。 しっかり閉じてなおかつ吸気圧がかかったらちゃんと開く必要があります。 非常に微妙なバランスです。 このエンジンの肝というか弱点というか・・・ そこで再度スプリング強度チェッカーを作りました。 真鍮の重りでどのくらい縮小したかをハイトゲージで計測します
	作ってあるスプリングすべての計測をしておきました。
	ここでむやみにいろいろいじっても埒が明かないだろうと考え対策を一覧表にしました。こんなの作らなければならないほど窮地に立たされていたのです。 基本的には数秒間はまわるわけですから燃料の吸引がうまくいっていない可能性が大きいとは思っているのですが。
	点方タイミングも動きやすい箇所なのでいつでもチェックできるよう画像化しました。
	ニードル開度も何度もいじっているうちにわからなくなってしまいやすいので同じく画像化しました。 でもやっぱりだめ！！！ 打つ手がなくなりしばらく休憩。
	毎晩いろいろ考えました。 達した結論は 吸気系統のどこかでのリーク キュブレター取り付け部が一番怪しい
	テフロンでガスケットを作り直しました。 ガスケットカッターも作りました。
	２０年前に作りそこなったシリンダーヘッド部材を引っ張りだし、ガスケット外形切削ジグにしました
	ジグに固定しました。
	外形切削をしています
	できたガスケットをセットして念のためリークテストをしています。 ここでリークはないはずだったのがなんと漏れてしまいます。 固定ねじをいくら強く締めても漏れる！！！ なぜ？
	なんとキャブレター固定ねじの片方が底当たりしてきっちりキャブレターを固定できていない様です
	外して調べたらなんとこのねじだけ１�o長いものを使ってしまっていました。
	さらに外してあったシリンダーヘッドアセンブリーを元に戻していたら、バルブスプリングリテイナーがぽろり。 ストッパーが外れてしまっていたようです。 普通ならこんな小さな部品は一度落としたら見つからないのですが、 どう言うわけか「あれっ、なんでこんなのが落ちているんだろう」と何日か前に見つけてしまってありました。 もとに戻しまて事なきを得ました。
	燃料タンクとパイプの接続部もしっかり固定しました。 もう少しタンク側のパイプを長く作っておくべきでした。 あちこち接着剤固定なので簡単に外して交換というわけにいきません。 このまま行きます。
	セットして再始動 今度は止まりません。 3時間半程運転しましたが今のところ圧縮抜けもないのでリングは大丈夫そうです。 がバナーは外してしてしまい、あきらめることにしました 一応完了とします。

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