今回はピストンリングです。
図面どおり作りました。リング数は２　前のエンジンの様な凝った形のオイルリングはありません。
厚み、幅とも１．２mm、だいぶしっかりとしたものです。

基本的に今までのものと同じなので要点だけ載せました。


This time I made piston rings.
Basically the process is same as previous piston rings.

外径旋削が終わり、内径をドリルでさくっと取ります。 外径は２５．０１に仕上げてあります。 材料は球状黒鉛鋳鉄　紅技D5を使っています。 写真にすると表面の切削痕が目立ちますね。 After outside turning, drill inside. Outside diameter is 25.01mm.

内径旋削が終わりました。 内径は２２．６mm　ここは寸法はうるさくありません。 Inside with boring bar.

面取りをしています。 Chamferring

突っ切りを途中までして反対側の面取りをしています。 この後DRO頼りに突っ切りバイトを元の位置に戻し突っ切ります。 Chamfering another side.

突っ切りが終わりました。 Parting off

ついで保持具に入れて定盤とサンドペーパーを使って突っ切り面のバリ取りと細かいサイズ調整をしました。 この作業も今までと同じです、 In the fixture and with sandpaper, debar the parting off surface. This process is same as previous piston rings too.

旋盤ではできなかった最後の一面の面取りをしています。 Chanfering the inner side.

リングカットです。 今回は０．８tのサーキュラーソーを使いました。 Cutting the ring with 0.8mm thick circular saw.

切断が終わり、切断面のバリ取りも終わりました。 今回は一本一本顕微鏡下ちゃんとできているか検鏡しました。 Debur the cut end and checked under microscope.

リングの熱処理用の釜です。熱処理が終わってから写真を撮ったので変色してしまっています。 Furnace for heat treatment of the piston ring.

釜にセットしました。 Set on the furnace.

６００度１０分の熱処理をしました。 heat treatment with 600 degree centigurade 10 minutes

出来上がったリングです。 Completed.

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