今回はシリンダーとシリンダーライナーです。
形はそれほど難しい形はしていませんが寸法がうるさいです。
心して作業しました。

外形切削です。

フィンカットをしています。 2軸ともDRO頼りにカットすればOKです。

図面通りにテーパをつけます。 刃物台が18.5度傾けてあります。

0.3ｃの面取りも済ませ外形切削はほぼ終了しました。

内径切削です。 22±0.01�oに仕上げる予定のシリンダーライナーを焼き嵌めするため、内径は22ｍｍ-0.02から22�oピッタリ位に仕上げます。

シリンダーゲージを使って仕上げます。 ほぼ狙い通りに仕上がりました。

バンドソーで切断します。

円柱状ジグにセットして端面を仕上げました。

ガバナーのフライボールがフィンに当たらないような逃げが必要です。 その逃げを切削するためのフライカッターの刃を作っています。 8�oのドリルロッドから切削しています。

上の加工でできたものに焼きを入れ最後の一研ぎを刃物研削盤で研削します。 前逃げ角や横逃げ角などを正確に設定できます。 登場頻度はすこぶる少ない機械ですが、有ると無いとでは出来上がった刃物の品位が全く違います。

せっかく良い刃物ができたのですが赤矢印の部分が上のフィンに干渉して使えませんでした。

いろいろ検討して写真のような刃物をボーリングバーにセットして切削しました、 上下のマスキングテープはうっかり切削をしないように巻いてあります。 ここは削ってはいけないよと思って切削を始めても何回か繰り返しているうちにひょんなことで削ってはいけない領域に侵入してしまうものなのです。

次はシリンダーライナーです。外形も内径も寸法がうるさいところです。 デンスバーから作ります。 粗削りが終わりました。この段階で0.2�oくらい大きめに切削します。

残り0.2�oを数回に分けて仕上げ切削します。

ノギスがあちこちに当たってしまいうまく測れないので、マイクロメーターを使っています。

22.005�oに仕上がりました。

内径切削も終わりました。 内径は19±0.02に仕上がればOKです。

いつも使うホットプレートで加熱してシリンダーライナーを焼き嵌めします。 目標温度は２００℃です。

傾かないようジグにセットして無事嵌まり込みました。

ライナーがはめ込まれたシリンダーと固定用のジグ及び焼き嵌め用の内筒です。 内筒は前回作ったときのものが保存してありました。

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