2016-8-25 intake and exhaust pipe part4 microscope adapter

研磨痕を見るのに実体顕微鏡を使っているのですがその画像がうまく撮れません。
検索すると顕微鏡の光学軸とカメラの光学軸が一直線上にちゃんと合えばいいように書いてあります。
一眼レフで撮影用の鏡筒とアダプターを購入となるとどんなに安く見積もっても数十万はかかるでしょう。
でもコンパクトデジカメで軸だけ合わせれば撮れるらしい。

そして磨き作業に飽きてしまいました。

ということで旋盤作業でアダプターを作ることにしました。

I used microscope to see small parts but I could not always get fine pictures.
I searched on the web site to get fine picture and found that to fix the axes of microscope and camera in a line.

And I fed up with polishing, so I decided to make an adapter for microscope on the lathe

三脚を使い一生懸命軸合わせをしてもこの程度の写真しか取れませんでした。

I used tripod but it is not so easy to get fine pictures
旋盤でアダプターを作りました。
と言っても片側は顕微鏡の接眼レンズ径より0.05くらい大きく、もう片側はカメラのレンズ径より同程度大きく旋削するだけです。被削材は黒のジュラコン。
長さはレンズ同士がぶつからない程度。

顕微鏡側34φ カメラ側31φ 深さはそれぞれ15mm 全長で30mm
材料は引き出しに転がっていました。

ジュラコンですし30分もかからないでできました。

シリンダーみたいに寸法うるさくないので気楽な作業ですね。

手持ちの材料が36φのものしかないので把持に気を使う程度。


I turned an adapter.
Only boring two holes.
こんな感じで出来上がりました。

見てくれを気にして表面は一応研磨しました。

Completed.
It took about 30 minutes.
中はこんな感じ

Inner side.
顕微鏡の接眼レンズにアダプターをセットしました。

割りを入れてきゅっと締め込まないとだめかなと思っていたのですが、スポッとはまって振れがないのでこれで大丈夫そう。
 
とりあえずこれで挑戦。


Set on the microscope (left)
カメラをセットしました。カメラ側もすこっとはまり、ガタガタしません。
放すと軸周りに重い部分が下に来ます。
まあ遊びを0.05くらいにしてありますのでこんなものでしょう。

今までいろいろ作りましたが、初めて作った実用品です。

Set the camera on the adapter.
I have made many parts but this is the first piece that can be used in practice.
早速試しました。
超簡単。今までの三脚作業とは天と地くらい差があります。

ズームを適当に決めてシャッターを押すだけ。

Tried to take a picture.
It is very easy.
ズームアップもただズームボタンを押すだけ。

Only push the zoom up button on the camera.
パイプも研磨痕も見てみました。
上の写真はホワイトバランスをとっていません。
せっかくきれいに撮れるのでホワイトバランスも取説を見て、取り直しました。
ぐんと色もリアルになりました。


Check the surface of the pipe.
研磨終了後のものです。
拡大すると曲げ作業の時の加熱によると思われる小さなクラックも見えますね。

今まではこんなところまでとても撮れませんでした。


Magnified.
You can see the small cracks caused by heating
早速作業中に使ってみました。
#120での研磨終了時

Picture under polishing.
#240
 #320

前の作業と直角に研磨しています。
少なくとも#240の左右に走る研磨痕は消えているようです。
 #600
スコッチブライトをやめて耐水ペーパーで研磨しています。
このあたりになると表面がずいぶん平滑になります。

上下に走る#320の研磨痕は消せています。
 #1000
 バフがけ終了時。
8倍で見ると研磨痕はまだまだですね。

After buffing.
Small scratches can be seen under microscope.
前回も出した写真ですが肉眼だとこんな感じです。


アダプター、簡単な割には威力絶大です。
旋盤をお持ちの方はぜひ作ってみてください。
材料はその辺にあるものなんでも、作業時間も1時間もかかりません。
もっと早く作るべきでした!

Under naked eye.


To make adapter is very easy but the result is tremendous.
I should make it earlier.

back to Wright j5 index