まだまだ回るというところからはかなりかけ離れた状態です。

My engine is far away from running.

そろそろと思い木製のテストベンチを用意しました。 大半の材料は前回のh９の時のものが残っていましたが一部ほかに流用してしまった部分もあり、作り替えた部品もありました。 ばらしてちゃんと残しておくべきでした。 I thought I was not so far away, I made wood test bench.

エンジンマウントとリアーカバーを固定するピンボルトです。 このエンジンは結構たくさんネジを作りました。 Pin bolts for fixing the engine with engine mount.

エンジンマウントへの搭載、降ろしも多くなりそうな予感。 搭載が簡単にできるように失敗したマウントでアタッチメントを作りました。 上からエンジンのピンボルトがささると、下のアタッチメントはこれに押されて下へ脱落します。 Engine mount retainer. I will have to mount and unload many times.

先ずピストンリングは装着しないで各部のあたりを見ます。 プラネタリーギアーが結構きついです。カリカリ音がするくらい。 Without piston rings I set the planetary gear. It was hard to turn.

プラネタリーギアー部です。 Planetary gears.

顕微鏡で見るとギアーは厚さを旋盤で調整して、外周の面取りのみがされているようです。 歯の面は場所によってはバリが出ています。 明らかにこの部分で引っかかります。 Under microscope I can see the burr on the teeth.

顕微鏡下でやすりで面取りをしました。 一番小さな精密やすりですが顕微鏡下では巨大ですね。 Debarring with small file.

こんな感じで面取りをしました。 すべての歯に対してこれを行いまたバックラシュ調整をした結果 指でするすると回るようになりました。 結構な時間と労力を要しましたね〜。 Chamfered. I had to do it on every tooth, it took long time I adjusted the backlash too. It turn very smooth.

つぎはピストンリング装着です。 今までのエンジンから見るとかなり大きく明らかに張りが違います。 Next piston rings. They are bigger and stronger than previous engines

こんな風にセットして手で回してみました。 何とか回りますがとてもプーリーにベルトをかけてドリルで回せるような軟ではありません。これじゃあ組んでも回らないでしょう。 It is very hard to turn by hand with pulley. It will not run.

リングブレークイン用オイルを垂らして手で回しましたがほとんど変化なし。 これじゃ、ダメですね。 リングとシリンダーのあたりはある程度摩耗してよくなるでしょうが、リング自体の弾性は変化しない、ということは摩擦力は変化しないようです。 　たまたま今読んでいる軸受の話の本にクーロンの摩擦法則についての記述がありこの結論に到達できました。 I tried for 30 minutes to turn with my hand. It became slightly smooth but still very hard. According to Coulomb's friction law, it will not change dramatically.

ちなみに前のエンジンのリングとこのエンジンのリングの断面を比較しました。 断面積で５倍もあります。リングの弾性は多分２５倍？。 （コイルスプリングだと線径の4乗に比例すると書いてあります。） ということは摩擦力も２５倍。きついわけです。 小さくするにしてもアキシャル方向はリング溝との関係もあり減らせません。 ラジアル方向で１．５�oの所を０．８�oにしたものを作り直しました。 I checked it on CAD. The cross section of this engine is 5 times bigger than previous. It will become so tight! I made another type of rings that reduced the size 1.5mm to 0.8mm in radial direction.

下が1.5ｍｍ　上が０．８�oのリング。 摩擦力は約1/4になっているはずです。 これでダメならピストンのリング溝の細いものを作り直すしかないですね。 一個のみ試しましたが大丈夫そうな感触です。 Lower 1.5mm, Upper 0.8mm

かねてから懸案だったバイスハンドルを作りました。 外径はCNCで真ん中の角穴はやすりを使って手作業で作りました。 リングのカット20個はこのハンドルのおかげで非常に効率よくできました。 I made vise handle. It is very convenient.

裏面です。

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