今回はクランクシャフトです。夏休みと暑さで作業が滞りました。おまけにクランクウェブ部にあけた穴がちゃんと直角になっていなかったため使い物になりません。これから作り直します。

まさか穴が斜めにあいているなど思ってもいなかった事態。最後に前後のベアリングハウジングにセットするまで気がつきませんでした。全てロックタイト固定、固定ピンまで打ってしまって、分解は不能。ダメージ大です。（すべてのはめあいは中間バメなので調整代は無く、ぎゅっと押し込み組み付けるだけに出来ていました。）

This time I made crank shaft. Because of long summer vacation and hot and sticky climate, it took very long time. And the hole of crank cheek is not perpendicular, so I can not use that.
Now I make it again.

I never thought that the hole is not right to the cheek, I did not know it until the crank shaft was completely assembled.
All parts were LOCTITEed and I derived the pin, so it is almost impossible to re-assemble.
(All parts were made as semi tight fit, so there was no adjustable margin in every fittings)

全部品です。 それぞれのはめあいは中間バメ（内径-外径差０．０１−０．０２）に仕上げてあるのですが・・・・ All parts. Every fittings are made as semi tight fitting. I can assemble them by hand pressure.

中間バメ精度を確保するために作り直した前方軸。９．００のリーマーを使ったのですが使い方が悪かったせいか穴径が９．０３くらいになってしまいました。軸を８．９８で仕上げてあるのでスカスカです。 作り直しました。 Two font crank shaft journal were failed. I used 9.00 reamer but the hole is 9.03 to 9.04. I made journal 8.98. 8.98 to 9.03 is loose fit.

完成したかの姿を見せるクランクシャフト。 後方軸がふってしまって使い物になりません。ロックタイト固定プラス　ピンで空転防止をしてありますので簡単にはばらせません。 （ピンはドリルで彫りとってしまいロックタイトは電気炉で４００°２０分加熱で何とかばらせましたがやはり斜めの穴は修復不能でした） Look like finished. Rear journal is not right to crank cheek.. As all fittings were LOCTITEed and I drove pin, it was not easy to re-assemble. Pin was drilled out and LOCTITE was heated 400 degree centigrade 20 minutes by electrical kiln, they were re-assembled but slant hole was impossible to repair.

別角度から Another view I make another one!

反省と原因究明

失敗�@９．００穴あけについて　　旋盤に被削材をセットして８．９φドリルで穴あけ９．００のリーマーをドリルチャックでくわえてリーマー通しをしました。あいた穴は９．０３〜９．０４mm。 その原因の推測：心押し台と主軸センター高をチェックすると０．０１〜０．０２心押し台センターが低くなってしまっています。これだと理論的にも０．０２〜０．０４大きくなってもおかしくない。多分これが原因でしょう。 対策 9mm内径を正確に計る道具を持っていなかった。→シリンダーゲージを購入 心押し台は直せないので８．９６位のリーマーを使う→購入 リーマーを使ってうまく行かなければボーリングバーで計測しながら穴あけする→小径ボーリングバーの購入検討 ９．００リーマーを使うならフローティングリーマーホルダーを使う。→高くて買えない。

失敗�A　穴が直角にあかなかった。（０．５°くらい傾いている！） 原因 �@：リーマーが斜めに通ってしまった。 �A：被削材が旋盤主軸に対して直角にセットされなかった。 はめ込むシャフトにフランジをつけてありこのフランジ座繰りまで斜めになっているようなので�Aが原因でしょう。 しかし２枚まとめて作業してあり１枚のみにこの現象が出ているので理解しがたい部分もある。 リーマー作業で０．５もの傾きが出てしまうのか？ 対策：被削材のセットを正確にするしかありません。 表面にダイアルゲージを走らせる必要があるでしょう。 穴あけはボーリングバーで行う。 補足　０．５°も傾いてしまうのは機械精度が原因とはとても考えられないレベル。単に力量不足でしょう。

今回は時間がものすごくかかった割に失敗作が出来ただけでした。 少し「なれ」と慢心が邪魔をはじめたようです。

back to h9 index