今回はエンジン部品ではありません。
QCTPがやや小さめなので小さな部品だと複式刃物台と芯押し台が干渉してしまうことがあります。
本来ついていた四角刃物台はこれがおきにくいです。また剛性も圧倒的です。
そこで四角刃物台で使えるようにボーリングバーホルダーと突っ切りバイトホルダーを作りました。

まず材料に切り出しです。 厚さが50mmを越える鋳鉄、バンドソーが１５分くらいで全く切れなくなってしまいます。 その間に切削できる量はせいぜい数センチ。１本１５００円以上するものが次々に駄目になります。３本駄目にして手鋸に換えました。 そこそこ切れます。 結局４時間ほどで全部切りました。 大汗かいてビールがおいしくいただけました。

全ての切り出しが終わりました。

フライスで面を仕上げました。

切削加工が終わりました。 あとは溝切りとネジ加工です。

完成しました。 ボーリングバーホルダーは汎用性を考え３2φのコレットで保持しています。 コレットを換えることでいろいろなサイズがつかめます。コレットセンターは旋盤の芯高にあわせてあります。 突っ切りバイトホルダーは1.2mm厚さのホルダーを保持しています。 そのまま刃物台にセットすると刃先は芯高にあうように作ってあります

別の角度から

このホルダーはメーカーからツールブロックとしても販売されています。 ２万ちょっと。 ホルダーとブロックと替え刃１０枚で５万弱。やはり高いですねー。 このくらいの値段だと作る甲斐があります。

back to h9 index