いよいよ最終課程に近づきました。バルブ周りの最終調整です。
前のKinner　５気筒エンジンの時に作ったバルブシートカッターはすぐ切れなくなりました。いろいろ考えたのですが、結局刃先部分に逃げがとれていないのが原因だろうと言う結論になりました。
今回はその逃げを作るための道具作りです。

Now we are in the final stage. I must check the valve.
In former Kinner 5 radial, I made valve seat cutters, but they soon be dull.
I think the main reason is luck of relief of the blade tip.
This time I made the tool for grinding the relief angle.

こんな物を作ります。ネジを持って右へ回すと軸周りに約５°で掘られた溝に沿い刃物は前進して逃げがとれます。 これを刃数回繰り返します。 機械自体は刃物研磨機なので砥石面に沿って全体が左右に動かせます。また前後は送りネジで正確に制御できる機構を持っています。 ちなみに重量は３０ｋｇ超。中古格安で手に入れましたが優れ物です。 I'm going to make the tool shown in the picture. The groove has 5 degree slant for the axis.

軸に対して５°傾いた溝はバイスを５°傾けてミーリングしました。 ５°はテーブルをＸ軸10mm動かしたときにＹ軸で０．８７mm動く様にセットすればばOKです。 To get the 5 degree, I set the vise at same angle. 10mm on X axis 0.87mm on Y axis.

軸には３枚刃　４枚刃、５枚刃用のネジ穴が開けてあります。ロータリーテーブルを使い同一円周上に等間隔に開けます。 ２枚刃は４枚刃用を一個飛ばしで使えばOKです。 Main shaft has screw holes, on the same circle and divided in equal angle , 3,4 and 5.

研ぎ終わりました。 ground.

こんな感じで研ぎ上がります。 バルブシートは砲金です。実際に使ってみたら切れすぎて咬み込んでしまうので、ダイアモンドヤスリ１０００番で軽く刃先を殺しました。 The cutter is too sharp for bronze, I had to file out the balde tip.

次回はこれを使ってバルブシートのチェックをします。 next time I will check the valve seat

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